詩人の残した小説たち

ようこそ!皆さんぴやっほゃ('∀`)この度は御アクセスありがとうございます!ここは詩人の書いた小説を更新していく場所です。更新歩度は未定ですが定期的に更新していきます。小説だけではなく詩などもたまに更新して行こうと思っています。質問などはツイッターにてお願いします。

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俺のラーメン一本道【第四話~仕事の厳しさと悔しさ~】

俺のラーメン一本道



朝9時半、俺は麺屋ー双ーの前にいた


「よっし…今日から実戦だ…俺のスピードで全員圧倒してやるぜ…!!!」



俺は意気込むと元気よく挨拶して店に入っていく


「オー!池上君!おはよう!じゃあ今日は洗い物やってもらおうかな」


え…洗い物…?

ラーメン作らないの…?


俺は岸谷さんの言葉に少しテンションが下がりながらも聞き返す

「洗い物…ですか…?」



すると岸谷さんはドヤ顔で語りだした

「うちの洗い場をなめてもらっちゃこまるねーw洗い場ができてこそ一人前だと思うんだ俺は!」



ほお…

なんかよくわからないけど第一歩なのね…

よーし…じゃあやってやろうじゃないの、洗い物なんてウチでもやってるから楽勝だぜwww


「わっかりました!!!見せてやりますよ!!俺の腕前!」

俺は自信満々に言い放った

なぜか周りもニヤニヤしていた



くっそう…馬鹿にしやがって…





そうこうしてるうちに朝の開店準備が始まる



とりあえず俺はやることがなかったので岸谷さんに説明を聞いていた。



話によると洗い場は洗い物をこなしながら裏にある人の大きさくらいある巨大な寸胴(スープを作る鍋)に入ってる
スープを焦がさないように混ぜながら、サイドメニューのご飯もの等も担当しなくてはいけないらしい

でもまあ洗い物が片付いたらやって、また洗い物しての繰り返しでいけるだろ

メニューは
チャーシュー丼、チャーシュー味玉丼、賄い丼、白ご飯

これらを作らなくてはいけない。
白ご飯は盛るだけ、そのほかは具をのせて丼タレをかけるだけという簡単なもの





そしてスープの混ぜ方だ…

大きなしゃもじのようなものを使って寸胴をそこの方からかき混ぜる

これが意外に力がいる。


なんでも朝5時から12時間ほどぶっとおしで煮込んでるらしい

こんな手間かかるんじゃあの旨さは当たり前だな


さすがと思いながらもメモを取りながらなんとか覚える


開店時間の11時が近づいてくる







「はい、朝礼はじめるよー」

と、店長の斉藤さんが集合の合図をかける



どうやら朝礼では昨日の反省点だったり、気づいた点を報告して
最後に店長が今日一日の来客数の目標を言うといったもののようだ


全員の挨拶が終わり

「OK、じゃあ今日の目標500人!今日も一日よろしくお願いします!!!」

「おねがいしまーす!!!!」


スタッフ全員の声が店内に響く





500人か…まじか…この少ない席で…




気づくともう10時50分
外にはもう10人ほど並んでいた


驚いた…



俺は少々圧倒されながらも洗い場の位置につく



「来いやああああ!!!!」

俺は気合入れて雄叫びをあげる




「気合だけはいいな、今日一日もつかな?」




盛りつけ担当の加藤さんが俺に言う

俺は少しムッとしながら言い返す

「いやいや、ぎゃくにみなさんが俺のスピードについてこれるかが心配ですー」




「言うねーwwじゃあオープンするよー」

と岸谷さんの合図で店のドアが開けられお客さんがどんどん入ってくる

「いらっしゃいませー!!」




一気に店は満席、外を見てもまだ並んでいる。



「白2とチャー1!」

ホールから早速、丼もののオーダー


さっき聞いた話だと

白ご飯=白
チャーシュー丼=チャー
チャーシュー味玉丼=チャー玉
賄い丼=まか

というオーダーの通し方らしい


俺はささっとご飯を持って作り出す。


「具をのせて…たれかけて…よし出来た。」





順調だった








そう、最初は







なんでかわかんないけどお客さんの回転がものすごく早くどんどん洗い物が溜まっていく

俺も負けじとスピードを上げるが



「スープ混ぜる時間だよー」


「あ!はい!!」


「白3!チャー玉2!まか2!」


「はいい!!!」



「達也!!洗い物!!」


「はいいいいい!!!」






どんどんとハマっていく俺


次第に洗い物は山積みになり、丼ものはお客さんを待たせてしまったりとてんやわんや






おかしい…



最速のスピードでやってるはずなのに全く追いつかない…





徐々に俺はイライラを覚え始める



「池上君ースープー」


「はい!!!!!!!」


「達也まだかー!」


「待ってください!!!!!!」






そして俺が裏で寸胴を洗っている時だった









ガシャン!!ガシャン!!!パリーン!!!ガシャーン!!!!







ものすごい音が…



嫌な予感がして後ろを見ると

洗い場に溜まりまくった食器が崩れて地面に落下して割れていた



固まる俺



「お客様失礼しました!
  おい!池上!!ボーッとしてねえでさっさと片付けろ!!!」




怒鳴る加藤さん







ちきしょう…






俺は悔しがりながらも無愛想な返事をして片付ける


丼ものは俺に頼まないで加藤さんがこなして、

裏のスープ混ぜは落合さんがやってくれて、
しまいの果てに洗い物も手伝わせてしまった…






俺はものすごい敗北感に襲われた






「おつかれさまー今日は終わりだよー」



後ろから岸谷さんの声。

時計を見るともう17時、今日の俺のシフトは10時~17時なのでもう上がりの時間だ



「あ、はい、おつかれさまです…」

俺は暗い声で返事して事務所へ戻った







事務所のソファーに座ってため息








畜生…こんなはずじゃなかったのに…




「はいご飯~」


岸谷さんが入ってきて賄いのラーメンを机に置いてくれる


「どう?きつかったでしょ?w」




岸谷さんにそう聞かれると俺は

「いや、全然大丈夫っす!!」

強がって賄いのラーメンをすごい勢いですすりだした。





洗い場ごときでこんな…

なんでほかのやつらにどやされなきゃならねえんだよ…


できない自分が悔しいという感情をこの日初めて覚えた








俺はラーメンを食べ終わると何も言わず店を出ていった






大丈夫!!今日の失敗で掴めた!!!


明日こそは…

見返してやる



散々文句言った奴らを見返してやる…!!




俺には謎の闘争心が生まれ始めた








この闘争心が間違えた方向に向かっている事を




今の俺はまだ知らなかった…











【第四話~仕事の厳しさと悔しさ~終わり】





※この物語は実話を元に作成しておりますが、
                  お店の場所や名前、人物等は架空の設定です。

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輪廻と転生と

イクツカノ不思議ナ話~短編読みきり~

※多少グロテスクや残酷な描写が含まれています苦手な方は見ないでください。








輪廻…

という言葉をご存知ですか?


人が何度も転生し、また動物なども含めた生類に生まれ変わること…


不死身にも近いようなこの言葉


現実世界ではあまり考えられない物ですが、
現実世界の中で唯一何でも可能にする世界がありました。


それは…




そう…


夢の世界…




この話はとある青年の夢の話

















「俺はとある会社で働く普通の会社員の富樫勝間(とがしかつま)24歳。
 だが、俺には技があった。


 いつでも好きなときに自分の魂を再生させる力だ!


 
 たとえばそう、敵の基地に潜入して殺されたとしても
 すぐに違う体でよみがえることができる。
 夢のような能力だ…


 そして今日も俺は敵の基地に潜入調査で今まさに…!!」





「つ…ま」


突然あたりに響く声




「なんだ!?誰の声だ!?」




「か…つま…」





「俺を…よんでるのか…?」





「勝間ぁ!!!!」 






俺は目を覚ます


小さな部屋のベッドの上
時刻は7時、俺がふと横を見るとものすごい形相で母が立っていた



「あんた何時まで寝てる気なの!!」



母が怒鳴る



「あ、夢か…」


俺は体を起こして言った

「わりぃ…もういま朝飯食いに行くよ」



(もうこんな時間か…仕事だ…)





俺は仕事の支度を始める




そう、そんな能力は現実にあるわけがない。
俺は普通の人間だ。

毎日仕事で嫌な上司に文句言われながら耐えてすごす日々…

ストレスもたまっちゃうよな…

いつかあんなストレス発散みたいなことしてみたいもんだな…




俺は着替え終わるとキッチンへ向かって朝食をとりいつも通り職場へ向かった







職場


「富樫!!!!!何なんだこれは!!!!」



会社の事務所内に響き渡る大声…



部長だ…




部長の説教は無駄に長い。



いつもこんな感じ…




がんばっては怒鳴られての繰り返し



本当つまんない人生だぜ…





俺は部長の説教を聞き流し
適当に仕事を済ませて今日も一日無事(?)に終えた




今日は残業で帰りは終電…


酷いもんだよ。ミスがあったから残った仕事全部俺にまかせやがった。

ほかの社員も俺を見てクスクス笑うだけ…
声すらかけてくれねえ…



俺はイライラしながらも電車に乗った…





「次は~○○駅~」




いつもなら静かなはずの電車内…


今日は違った。

終電ともあって結構混んでてマナーの悪い人間が多かった



普通に電話してる奴


音楽ジャカジャカうるさい奴


酔っ払い…さらに車内で酒飲んでるやつ…





クズだろ…

なんでこう人間ってクズしかいねえんだ…



こっちの身になれってんだ…






俺はストレスもたまってるせいか、
人に対して異常な憎しみを覚えるようになっていた…





ぶっ殺してやりたいわ…





その時、俺に何者かが声をかけた



「勝間…やっちゃえよ…」


悪魔のささやきのような声…
姿は見えない…



「こいつ!!脳内に直接話しかけてきやがる!?誰だ!?」


「俺はお前の心の中の正義だよ…ほら、やっちまえ…」



「やっちまえって何をだよ…?」

俺は心の中で会話をする




「周りのマナーのなってない人間だよ…
 こいつらは魔王デスガラーヴァによって心を支配されている。
 殺さないとだめだ…」




…?何言ってる?こいつ…

「殺すって…いったいどうやって…そんな事して俺は捕まりたくないぜ」




「何言ってんだ…お前の持ってる聖剣ラグラスで粉々にしてしまえ
 捕まる事もない、もし捕らえられそうになったなら
 その聖剣で自害しろ…」


「聖剣!?何言ってんだ!?」


ふと手元を見ると俺は輝く大きい剣を持っていた…

「もってる!?…てかちょっと待て!!自害って!!死にたくねえよ俺!!」


すると悪魔はあきれたように

「…お前…自分の能力を忘れたのか?
 お前は死んでもすぐに生き返られる…」



そうだ…忘れていた…

俺は再生が可能なんだ!!この能力を駆使すればそんなこともできるのか!!

今まで気づかなかった!!!




…やろう…


俺は聖剣を強く握ると光の速さで振り回した…



この忌々しい魔王の手に落ちた人間共め…!!!

俺が…!!!!



人々倒れ悲鳴を上げる。



すると駅員が駆けつける



「お前!!なにをしている!!!!」





見つかったか…どうやら私もここまでのようだな…!!

今日はこの辺にしといてやる。



私は聖剣で電車を破壊し外へ飛び出し。
自分の体を聖剣で一突き…


すると…光が私を包んでいき…


さあ、再生のときだ…












「お客さん!!!!終点ですよ!!!」







…!!!



しまった!!!!どっからか知らんが夢だった!!!!



どうやら俺は帰りの電車で寝てしまったらしい…





迂闊だった…



厨二病のせいで寝過ごし無駄金(タクシー代)を使うことになってしまった…





俺は駅から出てタクシーを拾って家に帰ることにした。




俺は帰りのタクシーの中で色々考えた



(でも確かに、死んで生き返れる能力があったら…
 戦争とかでも無敵だし、気に入らない犯罪者を片っ端から殺して自殺すれば
 平和になりそう…自殺してもすぐ転生できるから警察に追われることもないし
 うーむ…理想的な能力だ)




俺は家に着いて飯を食って風呂に入ってから布団に入った



ずっとその事を考えていたせいかまた俺は夢を見た
犯罪者を倒すハンターとなって警察に見つかったら自害して転生の繰り返し



その夢を見て迎えた朝はなぜか清々しかった。




おかげで仕事もなんだか調子がよくて成功が続いた。


そんなある日の昼。
俺は昼飯を食いに近くの食堂に行った


この食堂は休憩中によく来る食堂で長居しても文句を言われない


「おばちゃん!レバニラ定食!」


俺は休憩をここでゆっくりすごすことにした。




まもなくしてレバニラ定食が俺の前に来る。





「今日未明、飲食店に刃物を持った男が侵入し…」


店内にはラジオでニュースが流れている





物騒な世の中だな…

俺はそう思いながら定食を食べた



食べ終わって俺がウトウトしてしばらくしたときだった




「何するんですか!!」



おばちゃんの声が聞こえて目を覚ます。


カウンターの方を見ると数人の男が刃物をもって店内に乗り込んできた…




まさかこんな状況になろうとは…!!




「おい!!!かねだせ!!!」


強盗らしき男がおばちゃんに刃物を向ける



くっそ!!!このままじゃおばちゃんが!!

「勝間…やるんだ…」

いつかの心の正義の声…



おう!わかった!!

「おばちゃん今助けるぞ!!」

そういうと俺は近くにあった花瓶を手に取り
後ろから男を思いっきり殴った


男は血を流して倒れこむ



確認できたのはあと2人。

俺に殴りかかってくる。


俺は完全に相手の動きを読んで、かわしながら倒れた男のナイフを手にとって
残りの2人をメッタ刺しにした。



「大丈夫かいおばちゃん…」


俺が言うとおばちゃんは驚いた顔で言う


「あんた!こんなことしたら警察に捕まってしまうよ…!」


大丈夫だよ…おばちゃん…


「心配すんなって!じゃあな!」



俺は外に出ると警察にかぎつけられる前に持っていたナイフで自分の腹を刺した


「っ!!いってえ!!!」

激痛が走ると俺は光につつまれていき…



新しい体に…







「お兄ちゃん!おきて!」




おばちゃんの声でおれは目が覚める。



しまった…俺は完全に熟睡してたようだ…



時計を見るととっくに休憩時間を過ぎていた。



「まず!!!」


俺は急いで席を立つと金を払って会社に走った



うちの会社は4階にあってエレベーターがまさかの故障中で
階段を使ってダッシュで事務所まで向かった。




が、しかし当然俺は部長にどやされた
また残業だ…周りの奴らも見て見ぬふり…



なんて最低な世の中だ…





まだ救いで明日は休みだ…


ゆっくり昼間でねむって、疲れを取ろう…





そして迎えた翌日の朝…


突然携帯電話が鳴る。



部長からだった。

「もしもし?」


俺は寝ぼけながらも電話に出た


「富樫か?○○君が急用で休むことになったお前が来い」


「え!?なんで!?僕今日休みですよ!?」


「やかましい!昨日休憩中にうんと寝ただろうが!いいか!!絶対こいよ!」


ブツッ…ツーツー






俺は寝ぼけながらも相当腹が立った…



なんでだ?


これは…許されるのか?




俺はしょうがなく会社に向かうことにした…



本当…俺も会社の犬だよな…





事務所につく…せっかく休みだと思っていたのに…




事務所に入ると部長と同僚が1人いた

「おはようございます」


俺が不機嫌そうに言うと部長はこういう

「面白くなさそうだな?当然だろ?お前が昨日寝ている間皆がんばったんだ。
 今日はお前がやる番だ。」


すると同僚はクスクス笑い出す。



続けて部長が言う

「ま、どうせお前のことだから休んだ○○君の代わりなんかできないだろうがな
 いないよりはマシだ。せいぜい時間かけて0,5人分の仕事でもこなしておけ」




この言葉に俺はカチンと来た。


「勝間やれ…すべては転生することでもみ消される」


俺は憎しみだけで人を殺すのは多少躊躇したが、心の中の正義の声で決意し、
目の前にあった厚いガラスの灰皿を手に取り俺は思い切り部長の頭を殴った

「ぐわぁ!!!」


デスクから転げ落ちる部長俺は気のすむまで殴った

数秒後部長は動かなくなった…



ざまあみろ…


俺を馬鹿にするからこうなるんだ…



「ひぃぃ…」

後ろで同僚が腰を抜かしてる。

俺をさんざん笑ったお前も同罪だ…!!!


俺は同僚も灰皿で殴り殺した。





いい気味だ…





すると後ろのキッチンの方から声が聞こえてきた



「ひ、人殺しです!すぐ○○にきてください!!」



別の同僚だ。

この状況を見て警察に電話したようだ。


むだだよ…俺は捕まらない。


俺はそいつめがけて灰皿を投げつけもがいてる所を
キッチンにあった果物ナイフで…そいつも…




返り血だらけになった俺は静かになった事務所でボーっとたっていた。




「警察が…もうくるな…捕まったら自殺できない…!」



警察に見つかる前に転生してしまおう…


俺は窓を開けて4階の事務所から飛び降りた。



地面に思い切りぶつかる



「いってえ!!!!」

激痛が走る



すると俺は光につつまれ、転生が始まる…




































まだ…?




まだ転生は始まらない…死ねてないのか…?


いや…間違いない…







血は流れ激痛だけが残ってる…


死ねたはず…







かつてない痛みだった






徐々に意識も遠のいていく…











痛い…





頭が痛い…








早く…






転生を…










遠くからパトカーと救急車の音が聞こえて…






きた…









助け…








































夢と現実の区別がつかなくなるのって…怖いですよね?




【輪廻と転生と…】~END~

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俺のラーメン一本道【第三話~麺屋 双~】

俺のラーメン一本道

東京、池袋








車のたくさん通る大通りの途中にある店








麺屋 双








時刻は14時…



驚いた…






店は外に券売機があり食券を買うために10人くらいの行列ができていた



「列のできるラーメン屋なんてTVでみたくらいだったわ…」



俺は恐る恐る店のドアを開ける
店はオープンカウンターで調理風景が見えて席が15席ほど

スタッフは厨房に4、5人、ホールに1人

それほど広くはない。


俺が店の中に入ると


「いらっしゃいませ!!」


威勢のいい声が飛び交う

するとホールの店員が俺のほうへ向かってくる



「いらっしゃいませ!お客さん何名様で?」



俺は少し動揺しながら言った

「い、いや今日からここでお世話になる池上ってもんです!」



すると店員は
「あー!ども!はじめまして!事務所に入って待っててください。」



俺はそのまま店の奥にある事務所に案内された

事務所といっても4畳ほどの個室で物置みたいな感じだ

奥にソファーと机がある。一応休憩室っぽい

事務所に入ると中に休憩中?の店員が一人いた




「あ、はじめまして!今日からお世話になる池上っす!!」

と、俺が挨拶をすると


「おぉう!よろしく!俺、斉藤!若いね!いくつ?」
斉藤という男は突然質問をしてくる。


突然の質問に俺は戸惑いながら答える

「に、21っす!」

すると斉藤は少しニヤニヤしながら言った

「え?マジ?俺も21なのw」




え、どうみても21に見えないんだが…
随分老けてるんだな…

俺は疑問を抱きながらも話をあわせた



「そ、そうなんすか!?」

と、俺がわざとらしく驚くと





「嘘だよw27だよwww」





なんだこいつ!!!!!!

こいつ完全に俺を馬鹿にしてんだろ!!!!!!


ムカつくわぁ…

こういうやつとは仲良くできんな…



俺は苛立ちを隠しながら話を続けさせないように返答して終わらせた


斉藤は数分後に事務所から出て行った。


するとちょうど入れ替わりのように岸谷さんが事務所に入ってくる



「おいーっす!!!!!!」



!?!?

いきなりでかい声を出されて驚く俺



「池上君おはよう!!よろしくね!!!はいこれ!!」



やたらでかい声で言うと岸谷さんは俺に制服のTシャツと長靴を渡した。

Tシャツは後ろに大きく「双」と書かれた黒いTシャツだ

「とりあえずそれ着てくれる?そしたら厨房来て!」


岸谷さんはそういうと事務所を出て行く。


どうやら見えなかっただけで厨房の裏のほうに岸谷さんもいたようだ

俺は言われるがままTシャツに腕を通しジーンズのまま長靴を履いて厨房に行った

















熱!?!?!??







え!?10月だよな!?!?!?

あつ!?!?





厨房はサウナの如く熱かった


奥に行くと岸谷さんがいた

「はいよろしくーーーー!!まずはこっから見学ね!」


「う、うっす」



見学か…

楽して金もらえるなんて素敵ね




しかし熱い






「いらっしゃいませ!!!!」





「ありがとうございます!またお願いします!!!」





「いらっしゃいませー!!!」



すげえ活気…




俺は何かを目指してるわけじゃないのになぜかここにいる…



みんなやっぱなんか目指してるのかね…






忙しそうに動く店員たち。


洗い場の人ですら動きがとまることがない



厨房の様子は

スープを注いでる人が1人(さっきの斉藤)

麺をゆでてる人が1人、盛り付けが1人

洗い場が1人、そして裏で黙々と仕込みする人が1人(岸谷さん)



この時間なのに列は途切れない


皆ものすごいスピードでラーメンを作っていく

3分毎に6杯はでている

無言で作業する店員達





すごいチームワークだ…



ラーメン屋の仕事ってもっと簡単なものだと思ってた…



「どうした?びっくりした?」


ふいに岸谷さんが話しかけてくる

「え、あ、あぁちょっと想像してたのと違ったんで…」

俺はボソッと自信なさ気に言った


「まじでー!?外今30人くらい並んでるよ!」


30人…


おいおい…これ俺やばいとこ来たんじゃね??




岸谷さんの話を聞くと雑誌とかにも載る有名店だったらしい…





あぁ…俺の楽して稼ぐための作戦が…




時間はあっという間に過ぎていった










「お客さん以上です!!お疲れ様でしたぁ!!!!!」




客のいなくなった店内に響く声


時刻は22時、閉店の時間だ。


結局俺は一日中見学だった。

確かにこの中に突然入れられても無理だ



店員たちは掃除を始める



「よぉおし!池上君!!今日は忙しくてあんま相手できなくてごめんね!!」

岸谷さんが俺の肩をポンとたたいて言う

「えー遅くなったけど今日から入った池上君です!!みんなよろしくねー!」


今更の自己紹介タイム

「よろしくお願いします。井畑です。」
麺をゆでてた人が、井畑 徹(いばたとおる)29歳背の高い体格のいい男性
見た目に似合わず礼儀の正しい人でメンバーの中でも一番古いらしくリーダー的存在のようだ

「加藤、よろしく」
盛り付けの人が、加藤 健司(かとうけんじ)26歳この人も背が高い、男性
無愛想でオラオラ口調、メンバーの中で3番目に古い人らしい

「落合です~」
洗い場の人が、落合 忠之(おちあいただゆき)47歳小太りの男性、見た目の貫禄から店長かと思ったw
その見た目とは逆に俺を抜かせば一番新人さんらしい。といっても3年目みたい。適当な感じのおじさん

「あぁ…田島です」
ホールの人が、田島 俊夫(たじまとしお)31歳細身の男性
メンバーの中で二番目に古いらしい、今度できる新店舗の店長勤めるすごい人らしい

そして


「でー!最後!!この人が店長の斉藤さん!!!」



!!!!


「さっき一応挨拶したもんなー」



お前!!店長だったのかよ!?!?!?!


まさかのマジで仲良くできないと思っていた男がこの店の店長だった…


すると岸谷さんが俺に美味そうなラーメンを差し出す。

「はい!!これ!!今日のまかない!!冷めないうちに事務所で食っといで!」




「あ、ありがとうございます!!」


腹の減ってた俺はもうほかの事はどうでもよくなった。


早速事務所に行って食べることに










「…!!」



うまい…


驚いた。今まで食べてた俺の知ってるラーメンではなかった。


魚介のいい香り…

口いっぱいにほおり込んだときの幸せ感…





これであの行列は納得するしかなかった




俺はしっかりと味わいながら食べた。

そして一日目が終了した。




話によると明日はいよいよ実戦らしい


一日でいろんな出来事があって理解できてない点もたくさんあったが

俺は帰りに食べた美味いラーメンでなぜか明日もがんばろうって言う気持ちになった






どうせならそうだなぁ…

あの店のNo1になってやろうかwwwww



皆の驚く顔が目に浮かぶぜ…



誰よりも早いスピードで仕事して圧倒してやる…!!!



俺は帰りの電車そう考えながらねむってしまい

一駅寝過ごしてしまった。





【第三話~麺屋 双~終わり】




※この物語は実話を元に作成しておりますが、お店の場所や名前、人物等は架空の設定です
 池袋に行っても「麺屋 双」は存在しません。

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俺のラーメン一本道【第二話~俺の向かう職場~】

俺のラーメン一本道

「じゃあお願いします。」



ガチャン。


「うっしゃあああああ!!!ここにすべてをかけるぞおおおおおお!!」



俺は電話を切ると同時におたけびを上げた。

偶然見つけたラーメン屋の面接が決まった!

ぶっちゃけもうここを逃したら面接を受ける場所がもうない…

俺は絶対に受かるようにいろいろ作戦を練った


今までの失敗を生かして
あらゆる対応、その場のアドリブ、好印象

そう、俺は面接を落とされたから学んだことが沢山あった!


面接落とされるのもいい経験になるもんだなww





数時間後…




「よし…と…!」



俺は履歴書を書き終わるとそのまま後ろにねっころがった


今回の作戦は決まった…

情報誌に書いてあった「ラーメン屋になりたい子支援」という言葉をヒントに
ラーメン屋になりたい子を演じることにした。

その場のノリと勢いでラーメン大好きっこを演じてもいいだろw

あとはこういう店は元気が一番!おどおどしてたら落とされる!

元気のいい挨拶をすればきっと好印象!


ふふふ…完璧だ…


われながら完璧な作戦だ…



いや、これは…失敗フラグじゃない!!



成功フラグだ!!!






俺は上機嫌に面接の日を待った。







そして迎えた面接当日…






ここの喫茶店で待ち合わせか…





しかし何でまた喫茶店で面接なんか?




「池上達也君!?」


突然聞こえる静かな喫茶店に響く馬鹿でかい声

窓側の席に座ってた俺は少し驚きながら振り返る。


振り返ると高身長の30代くらいと思われる男性が立っていた。


「は、はい!そうです!」

俺は立ち上がりながら言う


「おー!今日面接担当する岸谷(きしたに)です!よろしく~!」

かなり気さくな感じの人だ。しかしやたら声がでかい


岸谷さんは俺の向かい側にある椅子にデーンと座った。


「はじめまして!池上っす!!よろしくお願いします!!」

一礼して俺も椅子に座る。


「あいあい!んで達也君はなんでここ選んだの?」

渡した履歴書を見ながら岸谷さんは言った。



ここだ…!!このタイミングだ!!!


「実は…実は俺…ラーメン屋になりたいんです!!!」


言ったああああぁぁ!!心にもない採用目的の嘘!!!!


「なるほどねぇ…」


ん?岸谷さんの反応は思ったよりよくない。


やっぱラーメン屋になるとこれくらいの志望動機は当たり前なのか?

よしなら…付け足し作戦!!!!



「はい!俺はこの店でトップになって!!独立して、自分の店を持つのが夢なんです!!」


俺は自信満々に迫真の演技で言った。


すると岸谷さんは俺を見てにやけながら言う

「ほぉwwwっほおwwww」



ん?なんか微妙な反応…?なんかへんなこと言ったか俺?w



「www面白いね君wwww」


「あ、ありがとうございますw」


俺は失敗した感でいっぱいになった。




(やっちまったなあwwwたぶん的外れな言い方だったのかもwww)




と思ったときだった。



「でさ…池上君。明日から出れるの?仕事!」


岸谷さんの意外すぎる問いかけに俺は戸惑った。

「へ!?明日?ですか?」

俺がきょとんとした顔で聞き返すと


「うん!明日からやってみよっかぁ!」


プルルル…

そのとき岸谷さんの携帯がなる

「もしもし?あ~!もう終わる!すぐいくよ~はい~………
 わりぃ!池上君!俺もう行かなきゃまずい!つうわけだからさ明日からよろしく頼むよ!
 電話で場所指定するからそこにきてね!」

立ち上がる岸谷さん。

俺もすぐに立ち上がって声をかける

「あっ!ちょっとまってくださry」

「あ~俺、岸谷 潤一(きしたにじゅんいち)って言って、この店の副店長やってんの!
 じゃあ!今日はどうもねー!」





行ってしまった…




これは…?受かった…のか…!?


明日からよろしくって…


受かったよな!?


うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!




「おっしゃあああああああああああああああ!!!!!!うかったあああああああ!」

「お客様!静かにお願いします!」

「あwすいませんwwwwww」



いかいんいかんwwwつい叫んでしまったww


恥ずかしくなった俺はすぐ店を出た。





早すぎて正直何がなんだかわかんなかったんだが…




俺はとにかく面接を合格したようだ!!



突然すぎる明日からの出勤。

ぶっちゃけ上司もあんな適当そうな感じでちょっと不安だが…



結果オーライでしょ!!



しかしまあwwwラーメン屋になりたいとかwww


大口たたいちまったなあwww



俺は帰り電車でいろいろ考えながらうちに帰った。



その日電話で出勤の場所の詳細を聞いた。

明日の昼過ぎから出勤らしい…


店の名前は…







「麺屋 双」





めんや、そう…

俺は明日からこの店を職場としてやっていくんだ。








さぁ…明日から忙しくなるぞ…!










【第二話~俺の向かう職場~終わり】

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俺のラーメン一本道【第一話~プロローグ~】

俺のラーメン一本道

【第一話~プロローグ~】





東京…

この街はとある飲食店の激戦区として有名だ。



「いらっしゃいませー!!!」


すげえ活気…



俺は何かを目指してるわけでもないのに…



なぜかここにいる…







この話は…



俺が夢を追いかけた日々の記録だ…










数日前…











「ピンポーン」


小さいアパートの狭い部屋にチャイムが鳴り響く
まだ昼の12時…

「…誰だよ…ったく…」

昼にもかかわらずまだ寝ていた俺は、
頭をボリボリかきながら渋々布団から出て玄関へ向かう

「はーい…どちら様ですかぁ?」

俺はものすごいだるそうな声を出して言った


「池上さんですね?電気料金の集金に伺いましたー」


電気屋だ。

俺は慌てて財布を見る…
財布には大量のコンビニのレシートと1780円だけ入っていた。

「す、すいません…あと何日か待ってもらえやせんかw」

俺は玄関のドアを開けてペコペコしながら言う


「またですか!?もう…月末までには払ってくださいよ?」

「す、すいません…」



バタン…。

ドアが閉まる。


うぬ…。

これはやばい。

やばいぞ。




俺の名前は池上達也(いけがみたつや)21歳で完全にニート

独立できるようにと親の元を離れ去年から一人暮らしをはじめた。


はじめの一年は親が仕送りしてくれてたから何とかなってたけど、
今年になっていよいよ親に仕送りしない宣言をされてしまった…。


そして現在にいたる…


うーん…


金がないぞ…まいったな…



誰かから借りれないかな…


そうだ!




俺は友達に電話していくらか借りれないか聞くことにした



「あー!?!?金かせ!?!?」



友達の大声に驚きながらも俺は怯まず交渉を続けた

「うん!いくらかでいいんだ!頼むよ!!お前だけが頼りなんだよ!」

「あのなー池上…いくらかしてると思ってんだよ…
 お前もいい加減仕事して俺にしてる借金返していくこと考えろよ…
 親御さんだって楽になるだろうし、とりあえず適当に出てみろって…
 大体お前ってやつはいつもこうなんだ。俺がしてやったry」
                             ブチッ… 


プー…プー…


面倒になったので話の途中できった。



仕事か…

さすがにそろそろしないとか…




俺は一日中インターネット、漫画、ゲームで過ごし
光熱費の支払いに追われる日々におさらばするために嫌々仕事を探すことにしたのだ。



「へーwインターネットはこういう使い方もできたんだなww」

俺はまずインターネットで情報を集め適当に応募してみることにした。


手当たりしだい何件も選んだ。

10件…いや、30件は応募したな…




その翌日。
一件面接が決まった。

「よっしゃ!数うちゃあたる!仕事探すのも楽じゃんかよw」

俺は勝利を確信して上機嫌で履歴書を書き始めた。






面接当日








「ちぃ~っす!池上っす!!」

面接官「不採用」








な ぜ だ


なぜ落ちた…!完璧だったはずの俺面接!!!!

なぜ落ちた!!!


そうだ…きっと面接官が悪かったんだ…!



俺は気を取り直して再び応募を繰り返してた…


のだが…








「不採用ですね」



「今回は不採用で」



「不採用で」







なぜだか毎度面接の段階で落とされてしまう…

そうしてるうちにほとんど応募して応募できる仕事がなくなってきた。



「うおおおおおお!!なんでだああああああ!
 こんだけ情報誌もインターネットもチェックしてがんばってるのになぜ受からん!」


俺はイラついて持っていた情報誌を部屋の壁に向かって投げつけた。



ぱさ…



床に落ちた情報誌は偶然開く



「ん?初心者歓迎?将来ラーメン屋になりたい子を全力支援…?」


偶然開いたページ


「ほお!!!これだ!!!」


これが俺の人生を変える1ページになるとは


「よっしゃ!早速電話だ!」


知るわけがなかった…







【第一話~プロローグ~終わり】

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